深夜1時、目覚ましが鳴ります。
それが42歳の私の毎朝です。
トラックに乗り込んで、荷物を積んで、走る。仕事の終わりは読めません。早く終わる日もあれば、昼の3時まで続く日もあります。帰宅して食べて眠る。それだけの毎日でした。
体を動かす習慣は、一切ありませんでした。
身長168cm、体重68〜69kg。学校の体育では短距離だけ得意で、長距離は「なんでわざわざ苦しいことをするんだ」と本気で思っていたタイプです。ランニングが大嫌いでした。
それが今、フルマラソンを3時間26分で走っています。指導者なし。クラブなし。完全独学で。
これは、そんな私の3年間の記録です。
走り始めたきっかけ
ある正月の朝。朝食のテーブルに薬が並んでいました。
コレステロールを下げる薬、中性脂肪を下げる薬。合わせて5〜6錠。それを毎朝飲む生活が、いつの間にか当たり前になっていました。
「このまま一生、薬を飲み続けるのか。」
その日、当時中学2年の長男と一緒に、何の準備もなく玄関を出ました。
最初の現実:100メートルで死にかけた
走り始めて100メートル。もう、しんどかったです。
500メートルで完全に止まりました。息が上がって、足が動かなくて、心臓がうるさい。息子はバスケの練習で走り込みをしていましたが、私はもう走れなくなって「お前だけ先に行け(走れ)」とジェスチャーするしかありませんでした。
翌日も500メートルでダウン。3日目、全身の筋肉痛が来ました。足の裏、ふくらはぎ、太もも、背中。おじさんの筋肉痛は律義で、ちゃんと2日遅れて届きます。
やめようと何度も思いました。
そのとき、会社の先輩ランナーに言われた一言が刺さりました。
「走れるようになるよ。だまされたと思って続けてみて」
4日目、アディダスのAlphabounce(約7,000円)を買いに行きました。普通のスニーカーで走っていたので、足の痛みが嘘のように改善されました。
独学の始まり:コーチなし・本なしでどう学んだか
続けられるかどうかもわからなかったし、自分のペースで走りたかった。コーチに習うのも、正直めんどくさかったです。だからYouTubeだけで学びました。
元実業団ランナーや市民ランナーの動画を片っ端から見て、フォーム・呼吸・着地・腕振りの基本を学びました。
もう1つ、自分なりに決めたのが「練習のたびに意識することを1つだけ決める」というルールです。
「着地は足の真下だけ」「肩の力を抜くだけ」「呼吸のリズムだけ」。一度に全部やろうとすると頭がパンクして嫌になります。だから1回1テーマ。これだけで、少しずつフォームが変わっていきました。
気づいたら1kmが走れるようになり、3km、5kmと距離が伸びていました。
初マラソン:下関海響マラソン|3時間56分
1月から走り始めて、その年の11月。気づいたら初フルマラソンにエントリーしていました。
下関海響マラソン、山口県下関市。
スタート前の30分は、トイレのことが気になってしょうがありませんでした。走り出したときにトイレに行きたくならないようにと意識すればするほど、行きたくなる。謎の現象に完全にやられて、5km地点の最初のトイレを使うハメになりました。(今でも笑い話です)
走り始めると、想像と全然違いました。普段はひとりで黙々と練習していたので、当日も緊張でガチガチになると思っていました。ところが周りにたくさんのランナーがいる光景を見たとき、なぜか力が湧いてきました。楽しかった。
でも、最後の7キロはきつかったです。足が棒になって、一歩踏み出すのがやっとでした。
タイム:3時間56分。
「よっしゃー!」という気持ちがデカかったです。目標にしていたサブ4を達成した瞬間でした。
2回目:下関海峡マラソン|3時間44分
1回目の反省は「練習の種類が少なかった」こと。LSD・ビルドアップ走・インターバルなど、練習の引き出しを増やしました。週の走行距離も意識して伸ばしました。
タイム:3時間44分。12分縮まりました。
でも、物足りなかった。もっとやれる気がしていました。
3回目・サブ3.5達成:北九州マラソン|3時間26分
1・2回目で試してきた練習の中で、効果があったものだけに絞りました。そして一度に走る距離を増やしました。シンプルだけど、それだけで走力は確実に上がっていきました。
レース当日、序盤からペースが良かった。良すぎました。
ゴール直後、達成感の次に吐き気が来ました。ペースメイクを完全にミスして、体が限界を超えていました。走り終わった後の10分間は地獄でした。
でも、タイムは3時間26分。サブ3.5達成です。
今の私と、次の目標
正直に言います。今は月3〜5回、5〜10kmしか走れていません。
副業に本気で取り組んでいて、この2年間はそちらに集中しています。ピーク時と比べると走行距離は激減しました。でも、走ることはやめていません。
次の目標はサブ3です。
今は種を蒔く時期。副業が軌道に乗ったら、また本格的に走り込みます。そのときに向けて、体を動かす習慣だけは切らさないようにしています。
最後に、このブログを読んでくれているあなたへ
深夜1時起きのトラック運転手。薬6錠。100メートルで止まった男が、独学でサブ3.5まで来ました。
このブログに書いていることは、すべて私が実際にやって確かめたことです。理論じゃなくて、体験です。
42歳から始めた私にできたなら、あなたにもできます。
まずは玄関を出るところから。一緒に走りましょう。


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