走るときつま先は上げる?下げる?42歳ランナーが出した答えと理由

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「つま先を上げて走れって言うけど、本当に必要なの?」
「意識してみたけど、ぎこちなくなって逆に疲れた」
「最初からそんな細かいこと気にしなくていいんじゃないの?」

ランニングを始めてしばらくすると、YouTubeや雑誌でよく目にするようになるアドバイスがあります。

「走るときはつま先を上げろ」

正直、最初に聞いたとき「え、走りながらそんなこと意識できる?」と思いました。42歳から走り始めた僕も、しばらくは「下げたままでも走れてるし、別にいいか」と放置していた時期があります。

でも今は断言できます。

つま先は上げて走るべきです。

ただし、最初から劇的な効果は感じられないかもしれません。むしろ意識しすぎると逆効果になることもある。だからこそ、正しい感覚と取り組み方を知っておくことが大切です。

この記事では、42歳から独学でサブ3.5を達成した僕が、つま先の上げ方で感じた変化と失敗談を正直に書きます。

※ ランニングを始めたばかりの方は、まずランニング初心者の始め方【完全まとめ】もあわせて読んでみてください。

目次

つま先を上げるべき理由①:足が地面につく位置が変わる

つま先を上げる最大の理由は、着地位置が変わるからです。

ある程度走れるようになってくると、足が自然とリズムよく回り始めます。そのとき、つま先が垂れ下がった状態だと、足が地面に着く瞬間が早くなってしまいます。結果、自分の体の中心軸より前で着地することになるんです。

これがくせ者で、体の前で着地すると地面を蹴り出したときに前に進む力ではなく、ブレーキになる力として働きます。感覚的に言うと、「着いた場所がそのまま蹴り出し位置になってしまい、少し引っかかるような走り」になる感じです。

一方、つま先を上げておくと何が変わるか。

足の回転が自転車をこぐ動きに近くなります。つま先が浮いている分だけ、地面に着くのがわずかに遅くなり、体の真下、あるいは少し後ろ側で着地できるようになります。

そうすると、地面を蹴ったときに自然と前に進む推進力が生まれます。

これが「あ、こういうことか」と気づいた瞬間でした。つま先を上げることは、着地タイミングを整えるための「準備動作」だったんです。

つま先を上げるべき理由②:足裏全体で着くイメージが持てる

よく「トップランナーはつま先で地面を蹴っている」と言われます。

正直に言います。40代から走り始めた人は、そこを目指さなくていいです。

そして、ここで一つ大事な話をします。

テレビや動画で見える「つま先着地」は錯覚

トップランナーの走りをテレビや動画で見ていると、確かに「つま先で着地している」ように見えます。

でも実は、これはシューズの形状(特にレース用シューズはつま先側がせり上がっている「トゥスプリング」という構造になっている)や、撮影の角度による視覚的な錯覚であることが多いんです。

実際の彼らの感覚は、「足裏の前面(フォアフット)で着地している」イメージに近い。決して「つま先だけで地面を突くように走っている」わけではありません。

ここを誤解して「よし、自分もつま先だけで走ろう」とすると、ふくらはぎとアキレス腱に過剰な負担がかかって、ほぼ確実に怪我します。僕も最初に「つま先着地に憧れて」失敗しかけた一人です。怪我を避けたい方はランニングのケガ予防・ケアまとめも参考にしてください。

40代が目指すべきは「足裏全体で着く」イメージ

大切なのは足裏全体で地面につくイメージを持てるかどうかです。

つま先を上げておくと、着地したとき「足の裏全体で地面を踏む」感覚が生まれやすくなります。蹴り出しも「つま先で弾く」のではなく、「足裏全体で地面から離れる」イメージで走れるようになります。

ちなみにトップランナーが自然とフォアフット気味の着地になるのは、足の回転が速く一歩の距離が長いため、つま先を立てていても着地するころには体の後ろ側にあり、結果として前足部から接地しているからだと僕は思っています。

つまり、「つま先で着地しよう」と意識した結果ではなく、結果的にそう見えているだけ。順番を間違えると、ただ怪我するだけです。

具体的なつま先の上げ方:「力強く起こす」より「下がらないようにする」

では実際にどうやって上げればいいか。

コツは「力強くつま先を起こそうとしない」ことです。

「上げろ」と意識すると、ふくらはぎや足首に余計な力が入って、逆に走りがぎこちなくなります。

僕がやっているのは、足首のアキレス腱と反対側、足首の甲側あたりに少し意識を向けるイメージです。そこにほんの少しだけ力を入れておくだけで、自然とつま先が下がらない状態で走れます。

「上げる」ではなく「下がらないようにする」という感覚が近いと思います。

失敗談:意識しすぎてすねが筋肉痛になった

正直に書きます。

最初につま先を上げることを意識し始めたとき、すねの筋肉(前脛骨筋)が筋肉痛になりました。

普段まったく使っていなかった部分を急に使ったので、当然といえば当然です。でも当時は「なんでこんなところが痛いんだ?」と焦りました。

意識しすぎると走りがぎこちなくなり、いつもより短い距離でへばったり、変に疲れたりもしました。

だから最初から完璧を目指さなくていいです。

僕のおすすめは、「1週間意識する→1週間後に無意識になっていればOK」という長いスパンで取り組むこと。

最初の1週間は走るたびに「あ、下がってきた、また上げよう」と都度意識する程度でいい。それを繰り返すうちに自然と体が覚えていきます。

「あ、こういうことか」と気づいた瞬間

つま先を上げることで明らかに走りが変わったと感じたのは、「体の後ろ側で着地できている」感覚を初めてつかんだときでした。

それまでは「なんとなくいい気がする」程度だったのが、ある日「足が体の後ろ側から地面を離れている」という推進力をはっきり感じた瞬間がありました。

前に進む力を「使えている」感覚が生まれたんです。

サブ4を超えてサブ3.5を目指すくらいの時期でした。最初に意識し始めてから、おそらく半年以上経っていたと思います。だからこそ「最初のうちは効果を感じにくい」でも「最初から癖をつけておくべき」という結論になります。

よくある質問

Q. つま先を上げると足が疲れませんか?

最初は疲れます。特にすねが筋肉痛になりやすい。でも慣れると「上げているのが普通」になり、疲れなくなります。

Q. 初心者のうちから意識した方がいいですか?

はい。最初は効果を感じにくいですが、後から直すより最初から習慣にした方が楽です。

Q. 上げるのはどれくらい?

ほんの少し、「下がらない程度」で十分です。大げさに反らせる必要はありません。

Q. 足首が硬いとできないですか?

多少硬くても大丈夫です。走る前後のふくらはぎストレッチで柔軟性を高めると、より動かしやすくなります。

Q. フォアフット走法とは違いますか?

違います。これは「着地の場所」ではなく「足を運ぶときの足首の角度」の話です。

まとめ

  • つま先は上げて走るべき
  • 理由①:体の真下〜後ろで着地できるようになり、推進力が生まれる
  • 理由②:足裏全体で着くイメージが持ちやすくなる
  • 方法:力強く起こすのではなく「足首の甲側を少し意識して下がらないようにする」
  • 注意:意識しすぎるとぎこちなくなる。1週間単位でゆっくり慣らしていく

最初は効果を感じにくいです。でも走れるようになってきたとき、必ずこの癖が活きてきます。

「なんか最近走りが変わった気がする」と感じる日が、きっと来ます。

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