「走り始めてから、膝の外側がズキズキする」
「最初は平気なのに、3km過ぎたあたりで膝が痛くなる」
「この痛み、休めば治るの?走りながら治せるの?」
ランニングを始めた人が最初にぶつかる体のトラブル、その代表が膝の痛みです。
僕も走り始めて3ヶ月目に膝の外側に激痛が出て、結局3週間まともに走れなくなりました。原因は腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)。いわゆる「ランナー膝」です。
この記事では、その失敗から学んだことを全部まとめます。膝の痛みは「どこが痛いか」で原因の見当がつきます。場所別の原因と対処法、そして再発させないための予防策まで、実体験ベースでお伝えします。
結論:膝の痛みは「場所」で原因の見当がつく
まず全体像です。ランニングによる膝の痛みは、痛む場所ごとに疑われる原因がだいたい決まっています。
| 痛む場所 | 疑われる症状 | なりやすい人 |
|---|---|---|
| 膝の外側 | 腸脛靭帯炎(ランナー膝) | 初心者・急に距離を増やした人 |
| 膝の内側 | 鵞足炎(がそくえん) | X脚気味・内側に倒れる着地の人 |
| お皿の上下 | 膝蓋腱炎・大腿四頭筋腱炎 | ジャンプ動作が多い人・下り坂をよく走る人 |
※これはあくまで目安です。痛みが強い場合や1週間以上続く場合は、自己判断せず整形外科を受診してください。僕は素人の経験者であって、医師ではありません。
僕の失敗談:3ヶ月目、膝の外側に激痛が走った
走り始めて3ヶ月目のことでした。少し走れるようになってきて、調子に乗って距離を一気に伸ばした時期です。
ある日のラン中、膝の外側にピキッとした痛みが出ました。「まあ大丈夫だろう」と数日ごまかしながら走り続けた結果、痛みはどんどん強くなり、最終的には階段の下りでも痛むレベルに。そこから約3週間、まともに走れませんでした。
これが腸脛靭帯炎です。詳しい経過と復帰までの記録は、別記事に全部書いています。
▶ ランニング3か月目で襲った膝の痛み|腸脛靭帯炎を乗り越えた記録
この失敗から学んだ一番の教訓はこれです。
膝の痛みは「我慢して走る」と確実に長引く。違和感の段階で休めば数日、ごまかして走れば数週間。
場所別|膝の痛みの原因と対処法
①膝の外側が痛い → 腸脛靭帯炎(ランナー膝)
太ももの外側を走る「腸脛靭帯」が、膝の外側の骨と擦れて炎症を起こすケガです。ランニング初心者の膝トラブルで一番多いのがこれだと思います。僕もこれでした。
- 特徴:走り出してしばらくすると外側が痛む。下り坂・階段の下りで悪化しやすい
- 主な原因:距離の増やしすぎ(オーバーユース)、お尻まわりの筋力不足
- 対処:まず走るのを止めて休む。痛みが引いたら、お尻・太もも外側のストレッチと筋力づくりを併行
②膝の内側が痛い → 鵞足炎(がそくえん)
膝の内側、すねの骨の上あたりに腱が集まる「鵞足」という部分の炎症です。
- 特徴:膝の内側の少し下が押すと痛い。走り始めと走り終わりに痛みやすい
- 主な原因:着地のとき膝が内側に入るフォーム、X脚傾向、太もも裏の柔軟性不足
- 対処:休養とストレッチ(特に太もも裏・内もも)。つま先と膝の向きを揃える意識でフォーム改善
③お皿の上下が痛い → 膝蓋腱炎・大腿四頭筋腱炎
膝のお皿(膝蓋骨)の下が痛ければ膝蓋腱炎、上が痛ければ大腿四頭筋腱炎が疑われます。ジャンプ系の動きで起きやすいので「ジャンパー膝」とも呼ばれます。
- 特徴:お皿のすぐ上か下を押すと痛い。階段やしゃがみ込みで痛む
- 主な原因:太もも前側(大腿四頭筋)の使いすぎ・硬さ。ブレーキをかけるような着地
- 対処:休養と太もも前側のストレッチ。体の真下に着地する意識でブレーキ着地を減らす
そもそもなぜ膝が痛くなるのか|3つの根本原因
場所別の症状は違っても、根本の原因はだいたいこの3つに集約されます。
①距離の増やしすぎ(オーバーユース)
僕の腸脛靭帯炎の直接の原因はこれでした。走れるようになってくると楽しくなって、つい距離を伸ばしたくなるんです。でも筋肉より先に、靭帯や腱は強くなりません。体力的には走れても、膝まわりの組織が追いついていない。
目安として僕が今も守っているのが「週の走行距離を前週の10%以上増やさない」という10%ルールです。地味ですが、これを守るようになってから膝の故障はありません。
②疲れてフォームが崩れ、膝で衝撃を受けている
疲れてくると上体が起きて、足が体より前に着地する「ブレーキ着地」になりがちです。この着地は衝撃がモロに膝へきます。
意識するのは2つだけ。ストライドを小さくする(歩幅を欲張らない)ことと、足裏全体で体の真下に着地することです。スピードは落ちますが、膝が痛くて走れなくなるより100倍マシです。
③シューズが合っていない
クッション性の低いシューズやサイズの合っていないシューズは、膝への負担を直接増やします。初心者ほど、軽さや見た目よりもクッション性を優先してください。
▶ 【42歳が実走検証】40代向けランニングシューズおすすめ7選|膝を守りながらサブ3.5を達成した本音レビュー
膝が痛くなったときの行動フロー(僕のルール)
失敗を経て、今の僕は膝に違和感が出たらこの順番で動きます。
- その日のランは即終了。「あと少しだけ」が一番危ない
- 帰宅後にアイシング(15分程度)。痛む部分を冷やす
- 痛みが消えるまで走らない。ウォーキングや自転車など膝に優しい運動に切り替え
- 1週間続くなら整形外科へ。自己判断で長引かせるのが一番もったいない
「走りながら治す」という考え方もありますが、僕はおすすめしません。僕自身、ごまかしながら走って3週間を棒に振りました。3日休む勇気があれば、3週間失わずに済んだはずです。
よくある質問
Q. 走り始めだけ膝が痛くて、しばらくして消えるのは大丈夫?
体が温まると消える軽い違和感なら様子見でもいいですが、「毎回必ず痛む」なら何かのサインです。距離を減らして経過を見て、悪化するなら受診してください。
Q. 何日くらい休めばいいですか?
「痛みが完全に消えてから+2〜3日」が僕の目安です。痛みが消えた直後に再開すると、高確率でぶり返します(経験済みです)。
Q. サポーターやテーピングは効果がありますか?
痛みをやわらげる補助にはなりますが、原因(オーバーユース・フォーム・筋力不足)を解決するものではありません。「サポーターをつけて走り続ける」は根本解決を先送りにしているだけ、というのが僕の考えです。
Q. 病院に行く目安は?
①安静にしていても痛む、②1週間休んでも痛みが引かない、③腫れや熱を持っている。このどれかに当てはまったら整形外科へ。スポーツ整形があればなお良いです。
Q. 再発予防には何をすればいいですか?
僕がやっているのは3つです。①10%ルールで距離を管理、②クッション性のあるシューズを履く、③走った後のストレッチ(太もも・お尻まわり)。特別なことは何もしていませんが、これで再発していません。
まとめ:膝の痛みは「場所の特定」と「休む勇気」
- 膝の痛みは場所で原因の見当がつく(外側=腸脛靭帯炎/内側=鵞足炎/皿の上下=膝蓋腱炎など)
- 根本原因は「距離の増やしすぎ・フォームの崩れ・シューズ」の3つ
- 違和感の段階で休めば数日、ごまかして走れば数週間
- 10%ルール+クッションシューズ+走後ストレッチで再発予防
- 1週間続く痛みは整形外科へ
膝の痛みは、正しく対処すればちゃんと治って、また走れるようになります。僕も3週間の休養から復帰して、その後フルマラソンを完走できました。焦らずいきましょう。


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